「関東・東北豪雨」で大きな被害を受けた茨城県常総市では、浸水した自宅で生活するお年寄りなどの健康状態を確認して相談に乗ろうと、保健師が巡回を行っています。
常総市で被災した高齢者や障害者の中には避難所ではなく、浸水した自宅で生活を続ける人もいて、支援の目が届きにくいことから、健康状態が懸念されています。このため、茨城県内や各地の保健所から保健師が集まって、浸水した地域の住宅を巡回し、相談に乗っています。
独り暮らしをしている78歳の女性は1階が浸水した自宅で生活していて、訪問した保健師に「よく眠れない」と訴えていました。また、妻と2人で暮らす87歳の男性は、「かぜをひいて体調を崩した」と訴え、保健師は体調がさらに悪化したらすぐに連絡するようアドバイスしていました。
保健所によりますと、浸水した地域では感染症のおそれがあるほか、自宅の片づけなどで疲労がたまり体調を崩す人や、ストレスが原因とみられる不眠を訴える人も少なくないということです。
茨城県筑西保健所の小森久代さんは、「自分の体調にまで気が回らないかもしれないが、十分気をつけてほしい。心のケアも必要になってくると思うので、今後の経過にも注意していきたい」と話していました。